第1期受講生インタビュー⑩ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第1期受講生インタビュー⑩

ELPs受講生Interview 2015年12月5日
コンサル 管理職

粟野 ELPの中で特に印象に残ったプログラムを教えていただけますか。

受講生 一番印象に残っているのは、最初の懇親会です(笑)。驚いたのは、ELPの先生は京都大学を代表する名立たる方ばかりですが、その方たちが夜遅くまで一緒になって話をしてくれたことです。講義では、泉拓良先生の文化人類学です。実は前日がその懇親会でしたが、その時にお酒を飲みながらほとんど話を聞いちゃったんです(笑)。翌日それをもう一度講義でお聴きしたという。初日から本当に面白かったです。

その次は法哲学です。正義とは何か。脳みそをフル回転して頭に汗をかきました(笑)。自分が直感的に思うことと論理的に考えることでは答えが違う。なぜ違うかを説明しなさいと言われて説明できないというのは久しぶりの経験でした。

人生最大の危機が訪れたのは、「いけばな」です。先ず作品のテーマを決めて、次は主役を決めて、脇役を決めなさいと。そもそもテーマが決まらないと主役も決まらないし脇役も決まりません。なかなか思いつかずに逃げ出したくなりました。怖かったです(笑)。

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粟野 でも最終的にはうまくまとめられてましたよね。

受講生 いえいえ、思っていたものと全然違うものになりました。そもそも無知だったということもありますが、自分とは関係ない世界だと思っていたところもあります。でもこんなに面白いとは思いませんでした。これは一つの道、究めるべき道であって、最後に到達するのは悟りのような世界だと思います。そのために修行を続ける。茶道、書道もそうです。「道」とつくものについて、池坊先生のお話から根底にある哲学を学びました。

粟野 ELP全体のプログラムを通して得られた学びや経験はございますか。

受講生 先ずは、ELPの根底にある務本の学、常に本質を見極める訓練ができました。実生活の中で、そもそも本質は何か、を考えるきっかけをいただきました。今後は、ELPで学んだことを通して、様々な社会問題の解決の糸口を見つけたい、そして未来を予測できるようになりたいと思っています。

粟野 Iさんの今後のキャリアに活かせるところはありますか。

受講生 たくさんあって、例えば人工知能の話や、医療ビッグデータの話などは、今の仕事から切っても切り離せない分野です。現在の仕事がどんどん取って代わられつつある中で、最先端の研究の状況を理解できたことは大きかったです。私も仕事上、経営者と話す機会が多いので、話題の幅が広がりました。

粟野 これから受講される方にメッセージをいただけますか。

受講生 学びたいと心の底から思えることが大事です。入った後は、自分は何を学ぶのか、と自問自答する日々が待っています。学ぶことを渇望している人にとっては、すごくいいプログラムです。

粟野 大事なところですね。学びたいと思える気持ちがあるからこそ、広がりも生まれます。

受講生 だからこそリーダーシップ・プログラムだと思います。そんな人じゃないと本当の学びを得る事は難しいですね。

粟野 貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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