第1期受講生インタビュー⑭ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第1期受講生インタビュー⑭

ELPs受講生Interview 2015年12月19日
金融関係 管理職

粟野 ELPで特に印象に残った講義を教えていただけますか。

受講生 全ての講義です。素晴らしい教授陣に熱心に講義いただける、本当に素晴らしいプログラムでした。その中で、山口栄一先生のイノベーション創生論は特に印象に残っています。
実はELPに参加するにあたって、現在の仕事の状況、年齢を考えて体力的にきついかなと思っていました。一方で、私自身、仕事をする中で壁を感じていたところもありました。今の時代、過去の経験が通用しにくいところが多く、決断を下す時にも果たして合っているのかどうか迷う部分が多々ありました。
ELPを受講することになり、初日の宮野公樹先生の講義で、自分自身は何のために講義を受けるのかという原点の問い掛けがあり、そのことで受講の心構えができたと思います。引き続いて行われた山口先生の講義でイノベーションはどうやって起こるのかという講義を聴いて、私が身を置く金融業界も日々競争は激化しており、日常の仕事の中で悩んでいる道筋が見えたような気がしました。地域金融機関なので、金融業務を通じて地域活性化への取り組みを行っていますが、その地域で創業する方が増えなければ活性化に繋がりません。現在は、高齢の経営者が増え、廃業が多くなっています。その中で地域金融機関はどうあるべきかを考えた時に、山口先生のイノベーション創生論の講義を聴いたことで目指すべき方向性が見えた様な気がしました。自分にとっては非常に衝撃的であり、思い出深い講義でした。

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粟野 ELP全体を通じて得た学びやご経験を教えていただけますか。

受講生 日々仕事をしていますと、どうしても目の前の細分化された仕事が多くなります。これは金融という仕事上、ついつい短期的な成果に目が行きがちになります。勿論それは重要なことなのですが、川井学館長の言葉で言うと「虫の目」だけでなく「鳥の目」、宮野先生のお話にあった「小さな波」だけでなく「大きな波」も意識する重要性を感じました。これは仕事で決断をする際の判断材料にもなっています。
また、目の前の仕事に対して、他の業界から参考になることがあるのではないか、現在と異なる見方があるのではないか、そもそもこの問題の本質は何なのか、ということを掘り下げて考えるようになりました。

粟野 現在のお仕事で活かすことができる知識、ご経験を得ることはできましたか。

受講生 そうですね。例えば、人材育成をこれからどうしていくのか。従来の考え方であれば、業務の知識を集中的に詰め込むことが重要であり、今まではそんな研修が主体でした。ただそれだけでは不十分だと。仕事の知識が豊富にあれば良いサービスができるかというと、そうではない部分が多い。それより、総合的な人間力、大所高所の立場から物事を見る目、それらを身につけることによって人間の魅力を増すことができることをELPで学びました。
このプログラムの素晴らしいところを自社にも取り入れ、職員に浸透させることが、当金庫を変える動きに繋がると思っています。

粟野 最後に、今後受講される皆さんにメッセージがあればいただけますか。

受講生 プログラム全て素晴らしいのですが、先ず、講師がそれぞれの分野でトップの方々で、私たち素人に対してもわかりやすく教授くださいます。中には、難解な分野もありましたが、それでも何か吸収することはできます。また、受講生の皆さんのモチベーションも高く、それぞれご出身の企業、各分野で活躍されている方ばかりで刺激になります。皆さんとの交流を通じて、自分自身を活性化し、イノベーションを生み出すきっかけが見つけられるプログラムだと思います。参加することで次へのステージに進める、そんな気がします。

粟野 貴重なお話をありがとうございます。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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