第2期受講生インタビュー⑩

ELPs受講生Interview 2016年11月26日
ソフト開発会社 管理職

粟野 特に印象に残ったプログラムは何でしょうか。
受講生 どのプログラムもその道のプロに講義をしていただいたので大変興味深い内容でした。藤田正勝先生の『哲学を学ぶ意義』では、ELPの主旨である「ものごとの根本を深く知る」に取り組むための姿勢を教えていただきました。これはELPだけではなく、仕事や趣味を含むすべての活動に通ずる考え方ではないかと思います。中西寛先生の『国際政治と日本外交の歴史と現在』では、まさに旬の話題であるEU離脱問題に始まり、第二次世界大戦からトランプ旋風まで中身のぎっしり詰まった内容の濃い講義が印象的でした。こういう俯瞰的な話は大学でないと聞くことができないなと痛感しました。中村佳正先生の『リベラルアーツとしての数学』では、これまで学校時代に習ってきた一つ一つ積み上げていくとある水準に達するような伝統的な数学に浸りきっていた頭に、「手段としての数学」と「言語としての数学」という新しい考え方を吹き込んでいただき、まったく新しい数学観を体得することができました。磯部洋明先生の『宇宙研究の最前線』では、子どものときに「宇宙はおもしろい」と思ったその感動を大人になっても体感できました。まだまだわからないことがたくさんあり、どうなっているのだろうという好奇心を駆り立ててくれるのも宇宙だし、こんなところまで観測してわかっているのかという驚きを与えてくれるのも宇宙だということを座学と観測で教えていただきました。
これらの講義は、各分野の最先端領域の研究内容に触れる喜びと深く追究することへの醍醐味を味わうことができ、心躍る時を過ごすことができたと思います。
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粟野 ELPを通じて、どのような学び、経験を得ることができましたか?
受講生 ほとんどのプログラムが未知の分野でした。そういう分野に「まず一歩」をきちんと踏み出す大切さを教わった気がします。踏み出さなければ何事も始まらないということです。始まったら、ただただひたすら「必死にやる」ことだけを心掛けました。私は毎週土曜日に東京から京都へ通いました。毎回、京都駅から橘会館まで京都の四季を感じながら歩きました。この非日常感も各プログラムに没頭できた一助だと思っています。いったん橘会館に入ればそこには世界に冠たる高名な先生方や高い志をもった受講生仲間がいます。みなさんから本当に多くの刺激をいただくことができました。短い期間ではありましたが、机を同じくして学んだ皆さんとは、これからも末永くお付き合いさせていただきたいと心から思っています。
粟野 ELPは現在のキャリアにどのように活かすことができますでしょうか?
受講生 このプログラム受講期間は、自分にとって自分を見つめ直す本当に良い機会でした。これまで積み重ねてきたキャリアで蓄積された知識や経験とはまるで異なる世界に身を置いてみる。そのことによってこれからの人生に対するエネルギーを蓄えると共にどのような人生を送るべきかの指針を得ることができたと感じています。ここで学んだことが短期に直接自分のキャリアに活かされるかというと、おそらくそのようなことは少ないだろうと思います。しかし、これまでとはまるで異なる視点、考え方、知識、環境、人間性に触れることによって得られた刺激は、自分がこれからも成長し続けるための糧に必ずなると信じています。
粟野 最後にELPにこれらから参加される方におすすめのメッセージがあればお願いいたします。
受講生 少しでもやりたいと感じたら一歩踏み出すことです。繰り返しですが、人類が森から草原へ飛び出したように、やらないことには何事も始まらないのです。始めなければ衰退が待っているだけです。人の能力には限界はないのですから、始めることさえでき、必死にやれば必ず得られるものがあります。そして必ず成長できると思っています。
粟野 貴重なお話しを本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。