2018年7月28日(土)午前の講義は、京都大学山極壽一総長による「人類進化論-サル化する人間社会」でした。ゴリラのお話から、なぜ人間は他の霊長類と異なる進化ができたのか、一方で、現代が抱える家族の繋がりの希薄化の問題など、多岐に渡りお話をしていただきました。
また、各グループの質問にも熱心に応えて頂きとても熱気のある講義となりました。担当教員は総合生存学館教授の山口栄一先生が、モデレーターは第三期修了生に務めていただきました。
午後は学際融合教育推進センター准教授、宮野公樹先生によるリフレクション「血肉と化す知性」でした。この3か月間のELPでの学びを振り返ったうえで全体と共有し、受講生全員で言葉にすることでより学びを深め、まさに血肉化した時間となりました。
また、同時並行で行われましたELP倶楽部の特別講義には、京都大学学際融合研究推進センター政策のための科学ユニット教授のカール・ベッカー先生にお越しいただき、「死別悲嘆と死生観」というテーマでお話しいただきました。とても熱い講義に修了生からも感動したという声が多く聞かれました。
リフレクション後は修了式が執り行われました。山極総長より受講生一人一人に修了証書が手渡され、また山極総長からお祝いのお言葉も頂きました。自らも冒険者であられることから、「冒険者とはシステムの中からいったん外に出て他世界を探索することである。ELPで講義をされている先生、また受講生の方々も冒険者である。だが、多世界で得たものを帰ってきて伝えることこそが冒険者の姿である。」という言葉がとても印象的でした。
その後、修了パーティーが執り行われました。受講生をはじめ、修了生、先生方など多くの方々にご参加いただきました。最後まで盛り上がりました。
みなさま3か月間ありがとうございました。