第5期受講生インタビュー⑤

ELP受講生Interview

2019年7月20日 行政

 

粟野:特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:講義の内容としては藤田正勝先生の哲学。研究者として印象に残っているのは光山正雄先生稲垣暢也先生です。

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粟野:例えばどういったところでしょうか。

受講生:哲学に触れるのは初めてで、ものの考え方や理解の仕方、生き方、他者との間柄などをじっくり考えたことがなかったので新鮮でした。そしてその後のどの講義にも哲学の要素が入り、藤田先生の講義が全てに結びついているように感じました。それがとても面白かったです。
光山先生は、「なぜ研究するのか」と問われた際、まずは成果を出すためとおっしゃったことが新鮮でした。そうはいっても先生の研究は社会に、そして課題解決にしっかり繋がっているところが見えたからです。研究というのは個人の興味でやっているように見えたとしても、その知が周りの人や仲間を通じて社会に広がり、役に立っていく、それが研究というものだと。その言葉がとても印象深かったです。
稲垣先生にも同様に使命感について尋ねた時、「なんでしょうね、ははは」と朗らかに言われましたが、社会に繋がり役に立っている様子は見えていて、同じようなことなんだと感じました。それは研究者に限らず私たちが働くことも同じで、一見なんの役にも立っていないように見えることでも、一生懸命やることで繋がっていくんだと気づかされました。

粟野:全体のプログラムを見ていかがでしたでしょうか。

受講生:全ての講義が繋がっている、緻密に計算して組み立てられているプログラムだと感じました。はじめの藤田先生の哲学の講義が全ての講義の根底に流れており、そして学びやすい身近な分野からコアな世界に入って行く。その流れがあるから入りやすく、学び取ることができ、とても計算しつくされたプログラムだと思いました。

粟野:実際ELPの講義を受けてみて、ご自身のお仕事に繋がりそうなところはありましたか。また、活用できそうなところはありますか。

受講生:職業柄、直接結びつくところは結構あると思いますが、それよりも、ものの考え方やよく考えるということ、そして無知の怖さといったところを学んだことが大きく、これからの仕事やキャリア形成の中でも活かしていきたいです。ELPに通うようになって「学ぶことを知る」ことができました。それが今後このプログラムの内容とまた結びついてくるのかなと思っています。
また、先生が知の発見をされる瞬間は、定説とされていたことに疑問を投げかけた時であったり、あるいは何もないところに価値を見出した、というお話を多く聴きました。私の人生の中でもそのような場面はありえるわけで、その感覚は大事に持っておきたいと思いました。

粟野:それではこれから参加される方に是非メッセージをお願いします。

受講生:何のために勉強するとか、こう活かしたいとか、そんなことを考えるよりもまずは学んでほしいです。一つ一つに頭を突っ込んで学んでみたらそこから見えてくるものがあるプログラムだと思います。今の仕事に直結しないとか、どう役に立つのかとか考えるよりも、飛び込んでみたら面白いものが見えてきます。あとはもう本当に贅沢な内容なので、いろんな方に楽しんでもらえたらいいなと思います。

粟野:本当に色々な方々が来られますしね。

受講生:そうですね、それはすごく良かったです。受講生の皆さんそれぞれが働いている場所があまりにも違うので、かち合うとかではなく視点が異なっていて面白かったです。三人でディスカッションした時、三者三様の意見を述べてお互い新鮮に驚きあったことがありました。偏っていないつもりでも価値観って偏ってるのかもしれないですし、そういう意味で、社会で普段こんなふうに交わらないような人たちと話ができる機会というのが非常に貴重だなあと思いますね。

粟野:貴重なメッセージをありがとうございました。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。