第5期受講生インタビュー⑥ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第5期受講生インタビュー⑥

ELP受講生Interview

2019年7月20日 金融 管理職

 

粟野:特に印象に残ったプログラムを教えていただけますか。

受講生:一つだけ取り上げるのは難しいですね。その中でもあえて挙げると、中国経済史、日本外交史、異文化理解です。具体的には、劉徳強先生中西寛先生小倉紀蔵先生の講義が印象に残っています。知識として得るだけではなく、アジア各国の歴史認識教育から地政学的状況など、様々なことについて体系的に繋がりました。ニュースを見ていても、いろんな背景を考えながら見ることができるようになりました。おかげでテレビのニュースを見ていてもすごく頭が疲れるようになりましたね(笑)。

粟野:その知識を持たれたのと同時に、新たな視点を獲得したとも言えるのでしょうか。

受講生:今までは自分自身の考えがあまりなく、ただ知っているというだけでした。しかし、ELPを受講した後は、自分はこう考え、こう行動したいとか、この国はこうあるべきだ、みたいな確りとして確かな考え(答え)を持てるようになった気がします。

粟野:それではELP全体のプログラムを受けていただいてどんな印象をお持ちでしたでしょうか。

受講生:まず一般教養全般を幅広く深めることができました。ELPでは、「八思」を網羅的に学ぶことが大きなポイントになっていますが、カリキュラムも文理がバランスよく組まれています。レーダーチャートに例えると、八角形が偏ることなくきれいに丸のまま膨らんでゆくように構成されていた点が良かったです。
自分自身でこれをやってみたいとどこかの学校に入って講義を選ぶこともできると思いますが、もし自分でカリキュラムを組んでいたらこのような感じには仕上がらなかったと思います。

粟野:次に、現在のお仕事、もしくは今後のキャリアの中で活用できるものを得ることはできましたか。

受講生: ELPを受講する方は色々な目的を持って参加されていて、ほとんどの方は明確な目的を持っています。ただ僕の場合は、明快なテーマは持っておらず、幾つかの抽象的なテーマを抱えて参加しました。
特に企業から参加されている方は自分の仕事、業務と密接に繋げて講義を聴かれていた印象があります。僕の場合は、自分の「人生」と繋いで聴きました。
確かに仕事に活かすことは大事ですが、それよりも、自分のためとか、社会のために自分がどうあるべきかという立ち位置で考えるようにしていました。
結果として、ELPを受けて得たものの一つに、新たな視座や発想がありました。今までの仕事や社会生活の中で出来上がった既成概念に囚われない生き方、使い方に目を向ける。キャリアアップするにあたって、裾野を広げるための接点を探すことはよくしますが、ELPを通じて接点が全くない所で何ができるかを考える習慣がついたことが大きかったです。

粟野:最後になりますが、これから参加される方へのおすすめのメッセージをお願いします。

受講生:一番の魅力は先生との距離が非常に近いことだと思います。3時間の講義だけでなく、休憩時間やランチでも、Face to Faceで気さくにお話しできる。僕の学生時代は一方的な講義がほとんどでしたが、議論や対話を求めている方にはぴったりじゃないでしょうか。
履修生のバックグラウンドも様々で、色々な分野の第一線でご活躍されている方ばかりです。年齢の幅も広く、会社だと自分の部下や上司に当たるような方たちもおられます。先生も受講生も幅広く、バランスがとれており、偏らないというところがいいですね。
ELPで学んだことをいかにして活用するのかというのは受講生の心がけ一つだと思いますが、日頃の仕事、私生活の中で接点のない人と触れ合える、しかもかなりディープに触れ合えるというところがいいですね。ぜひ参加していただきたいなと思います。

粟野:ぜひこれからも引き続きお付き合いの程お願いします。よろしければモデレーターも是非お申し込みください。モデレーターとしてまた違った接点を持っていただけると、より一層距離が近くなると思います。ありがとうございました。

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