6月12日(土)午前の講義は佐伯啓思先生による『日本の経済社会の将来を考える』でした。今日の経済的なイデオロギーである経済成長主義。近代主義の典型であるこの価値観の欺瞞を指摘し、ここから脱却して生活の豊かさをどのように求めてゆくべきか、新型コロナウイルスの影響についても言及しながら、ご教授いただきました。
午後は幸島司郎教授による『野生動物保全論』の講義でした。
氷河に生きる雪氷生物やバンドウイルカの生態など、幸島教授のこれまでのフィールドワークで得られた成果を丹念に示しながら、科学者の根本にある「知る喜び、分かる喜び」をお教えいただきました。