第5期受講生インタビュー〈18〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第5期受講生インタビュー〈18〉

2021年11月23日 公務員 係長

受講生インタビュー

粟野:プログラムの中で特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:大嶌幸一郎先生の『有機合成化学の世界』です。私にとって馴染みのない分野でしたが、実際に受講してみると、先生のお人柄と身近なお話に驚いてとても興味が湧きました。理系を履修している息子に教科書の分からないところを教えてほしいと尋ねて驚かれました(笑)。大嶌先生の講義を受けて初めて化学を面白いと感じることができました。

粟野:ELP全体のプログラムについてはいかがでしたか。

受講生:私は世界を広げようと思って参加しましたが、結果的に広がりすぎてどうしようと思うくらい広がりました。ELPは一つ一つのプログラムがしっかり作られているので、学んでいて自分を見失うこともなく、地に足をつけて学問の世界を広く見ることができます。興味がある分野には身を乗り出していける身近さも感じることができます。

粟野:ご自身の周りにある窓が開いていくイメージでしょうか。

受講生:はい、その通りです。そして、近くにある窓からはいつでも出ていけるような感覚です。素晴らしいお話をしてくださる先生方と議論したり、レポートの返事をいただけるところに身近さを感じますし、講義では知らなかった世界の広さを教えていただけました。

粟野:お仕事ではどんな活かし方ができそうでしょうか。

受講生:教育関係、職員教育をする部門と関わりがあるので、興味深いと感じた講義や著書の情報を共有しています。専門家になると、広く見ることができない部分が出てきてしまうので、どのような講義が職員のためになるのか、いろいろな分野を知りたい職員に対してきっかけになるような情報を提供してほしいと言われています。例えば、鎌田浩毅先生の講義をフィードバックした時は、是非お話にお越しいただきたいということになりました。地震のメカニズムを科学的に知り、その現象の理解を深めることは、私たちの仕事に直接繋がります。

粟野:知を共有することによって、組織の中に変化が生まれてくわけですね。

受講生:組織全体が、知識に裏付けられた現象を捉えて動くことは、これから必要だと思っています。私がELPに参加したいと言った時に、勉強して来なさいと送り出してくれたのはそういうことだったんだと思います。

粟野:最後に、これから参加される方にメッセージをお願いします。

受講生:ELPでの様々な分野の学びを聞いた時は、とにかく、なんでもかんでも知ることができるという好奇心が強かったのですが、実際に講義を受けると、一つ一つが繋がっていることを感じました。 それぞれの講義後、グループディスカッションで自分の中の問いを見つめなおし、更にもう一度全員でディスカッションして磨いていく作業はとても貴重な体験です。また、一日の終わりの全体リフレクションでは2つの講義に共通する課題について受講生同士の本音の議論ができるので、自分と違う視点を持つ人の意見に触れることができます。各々の専門的な講義が深いところで繋がってくるような感覚です。問いを立て、議論することで自分の視野が開ける感覚を是非たくさんの方に楽しんでいただきたいと思います。

粟野:ありがとうございます。すごく重要なお話をいただきました。組織の異なる、多様な受講生の皆さんでとても良いコミュニケーションを取られていたと感じました。修了後もどうぞよろしくお願いいたします。

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