ロボット農機とスマート農業
データに基づく効率的な低環境負荷型農業を目指して

2022.2.5.Sat. 13:10-14:40

京都⼤学⼤学院農学研究科地域環境科学専攻 教授

飯⽥訓久

講義の概要と目的

日本の農業を取り巻く環境は大きく変化しており,近年は「スマート農業」というキーワードで異業種・異分野からも関心を集めている。農業生産で使われている農業機械も,機械力による省力化,電子制御による自動化を経て,人工衛星測位システムを利用した自動運転技術や様々なセンシング技術と携帯電話・クラウドシステムを使った農作業と栽培管理に関する情報化が進んでいる。農業における機械化・自動化・情報化といった観点から現在の農業システムについて講義を行う。

この研究が世の中をどのように変えるのか、どんなインパクトがあるのか

かつて我が国の農業は多くの人手と時間をかけて農畜産物を育てる労働集約的な産業であった。しかし,少子高齢化や極端な気象変動に対応して持続的な農業を行い,低環境負荷で農畜産物の安定供給を行うには,これまでの農作業や栽培管理に関して検証と見直しが必要である。これにはデータ収集に大きな努力が必要であるが,利用する農業機械に,センシング技術と情報化技術を組み合わせることで,これまで困難であったデータ収集を行い,今後のデータに基づく効率的な低環境負荷型農業を実現したい。

講師プロフィール

1989年3月 京都大学農学部卒業,1991年3月 京都大学大学院農学研究科修士課程修了,1997年3月 京都大学 博士(農学)学位取得,1991年6月 京都大学農学部 助手,1998年2月 京都大学大学院農学研究科 助教授,2012年4月 京都大学大学院農学研究科 教授,現在に至る。 コンバインの収量測定装置や可変量施肥機などの精密農業に関する研究や,農業機械の自動運転技術や農業ロボットに関する研究に従事。特に農業機械でも穀物を収穫するコンバインハーベスタを中心に研究を行っている。近年は深層学習を利用してロボットの視覚システムや安全性に関する研究を進めている。

Day12022.2.4 Fri.
人類にとっての食

Day22022.2.5 Sat.
食の安全保障 食と農のテクノロジー1

Day32022.2.12 Sat.
食と農のテクノロジー2

Day42022.2.13 Sun.
食と農の未来

Day52022.4.9 Sat.

お申し込みはこちら

お申し込みは下記ページのエントリーフォームよりお願いいたします。

お申し込みはこちら

初めての方でもお気軽にお問い合わせください

お問い合わせはこちら

Tel. 075-753-5158

受付時間:平日 9:00〜17:00



Mail. info@elp.kyoto-u.ac.jp