AI時代におけるビッグデータの創出のための通信技術
研究から開発、国際標準化、実用化に至る実学の実際

2019.1.31.Thu. 13:40-16:50

京都大学大学院教授 原田博司

講義の概要と目的

様々な社会、環境から時系列で抽出される多種多様でかつ膨大な量のデータ(ビッグデータ)を駆使し、社会課題を解決する超スマート社会の実現のためには、AI技術に代表されるビッグデータ処理技術と、処理するためのビッグデータを創出する技術を両基軸にした基盤を構築するする必要性があります。本講義では、このビッグデータ創出技術である無線通信ネットワークに関する研究から国際標準化、商用、実用化に至る実学の実際を紹介します。特に研究の成果のみならず、国際標準化において採択されるためのノウハウ、国際標準化で勝ち抜くために今行うことを紹介し、真のイノベーションを創出するために必要なことを議論したいと思います。

この研究が世の中をどのように変えるのか、どんなインパクトがあるのか

ビッグデータ創出技術である無線通信ネットワークは別名“モノ”のインターネット:IoTと呼ばれています。社会に設置されているセンサー、メーター、モニターに無線機を取り付け、各種情報をクラウドまで伝送するその技術は、例えば電気、ガス、水道メータだけで、日本には一億台以上あるため、自身の研究開発が国際標準品として採用されると、莫大な利益を生み出します。しかし、個人情報保護の観点から高い信頼性、設置場所の環境を考慮すると低消費電力性が要求される場合があり、それらの条件を克服する必要性があります。

講師プロフィール

専門は通信工学。大学院博士後期課程卒業後、平成7年郵政省通信総合研究所(現国立研究開発法人 情報通信研究機構:NICT)入所。携帯電話系通信システム、ソフトウェア無線技術、IoT用無線通信システムの研究開発、国際標準化(12年)に従事。特に標準化は米国電気電子学会 IEEE 802委員会において議長、副議長(4委員会)を歴任。また、2008年より6年間同研究所シンガポールラボラトリ所長として、シンガポールにおける、登記、労務管理、研究管理等すべて自身で行う。自ら開発したIoT用無線通信システム「Wi-SUN」は、全国の電力、ガスメーター用無線機として採用、現在2000万台以上の導入実績を有する。平成26年より京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻教授。また平成28年度より内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)プロジェクトマネージャー。平成18、29年電子情報通信学会業績賞,平成26年文部科学大臣表彰 科学技術賞及び産学官連携功労者表彰 総務大臣賞受賞等を受賞

Day32019.2.1 Fri.
量子コンピューター

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