知政学(noe-politics)

21世紀をリードする心を作る

武田 修三郎 TAKEDA Shuzaburo
武田アンドアソシエイツ代表
文部科学省参与
京都大学大学院総合生存学館(思修館)特任教授

講義概要

リーダー作りに長い歴史をもつ欧米ではリーダーにはPEでなく、もう一つのPを加えたPPEが必要とされてきた。PEは政治・経済、もう一つのPは哲学。ただ、この哲学はいわゆる哲学ではなく、古代ギリシアで発明された「知を希求する」思考(心、マインドセット)を指す。つまり、真摯に知を希求する心をもち、初めて新たな時代を切り拓けるリーダーとなれる。知政学はこれらの思考を思考(メタコグニション)する学で、グローバリゼーションと言う激動の時代の社会・組織・人が持続繁栄のための骨格的な知(思考)の条件を目的とし、その為の情報論、脳科学、歴史哲学、教育論、e-Science等を合わせたトランスディシプルな学。ここでは、グローバリゼーションの中で台頭しつつある新しい思考を認知し、新たな時代の切り拓き方を共に学ぶ。

世の中をどのように変えるのか、どんなインパクトがあるのか

この20年、グローバリゼーションが本格化する中で、日本も技術開発、財政投資等と着々対応策を講じてきたように見えるが、この間、世界での存在感は逆に低下。理由は、これまでの対応策が不十分なことにあったのではなく、むしろ、時代の本質を看過したという的外れの対応策、いわば、現在の日本の状態はラガーズ(のろま、時代遅れ)症。この解決にはノーベル賞受賞者数を増やすことにあるのではなく、一人でも多く各界でのリーダー作りが必要。彼らの心をシカゴ大のムスバウムはメトロポリタン、ナレイティブ(コミュニケートする)、そしてセルフイグザム(理的に自己点検)できる、とした。事実、これらの心をもつものは、「既に起きていた未来」を世界からラーンハウでき、ラガーズ症の社会・企業・フォロワーを覚醒させ、また、次の時代の骨格作りに集中できる。

講師プロフィール

経歴

1964年慶応義塾大学工学部計測工学卒業、1966年同大学修士課程修了、1969年米国オハイオ州立大学理学部博士号(Ph.D.)取得。
1969年より米国ノースカロライナ大学(UNC)化学部フェロー(助教授待遇)。
1975年より2005年3月まで東海大学工学部光工学科教授。その間に、東京大学生産技術研究所研究員、コーネル大学客員教授(平和研究所)、ジョージワシントン大学国際関係学部客員教授、テネシー州立大学大学長特別補佐(副学長)及び特別教授(コンピュータ・サイエンス学部)、リーハイ大学アイアコッカ研究所エグゼクティブ・フェロー。また、2005年9月~2012年3月まで早稲田大学公共経営学科教授。2006年~2012年3月早稲田大学総長室参与。2012年5月~ 京大思修館特任教授。2013年9月~ 文科省参与。この間、政府各種審議会を歴任。
上記の以外に1992年に日本産学フォーラム設立に参加、同ファウンディングディレクター(1992~2010)、武田アンド・アソシエイツ設立(2005年10月~ )同代表。
その他、世界学長会議(IAUP)シニアアドバイザー、アジア人口開発協会(APDA)評議員、南西地域産業活性化センター顧問、カナダ・クエスト大学(UB州)ファウンディング・イグゼクティブメンバー、ワシントン大学(セントルイス)アジアカウンセラー(2002年~ )、オーリン工科大学(マサチューセッツ)プレジデンシャルカウンセルメンバー(2013年~ )他。
専門は、知政学、科学政策、組織論、レーザー(COIL化学レーザー)、光工学。1991年からCosmos Club(ワシントンDC)メンバー。

著書

「Creation and Detection of the Excited States」(Dekker)、「崩壊するエネルギー文明」(講談社)、「エントロピーからの発想」(講談社)、「デミングの組織論—関係知時代の幕開け」(東洋経済新報社)、「産学連携から人づくりへ」(編著)東洋経済新報社、「フロニーモスたち(イノベーションを導く人)」(宣伝会議)等多数、その他、国内外専門雑誌等に論文多数掲載。