現代史概論 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

現代史概論

20世紀を多角的にとらえる

藤原 辰史 FUJIHARA Tatsushi
京都大学人文科学研究所 准教授

講義概要

参加者には事前に、『〇〇の20世紀』という新書を書くとしたら、どんなタイトル&副題にし、どんな内容にするか、考えてもらい、それを発表いただいた上で、20世紀の輪郭を掴んでいきます。
私はいつも現代史講義を学生へのこんな質問から始めています。自分が歴史をかくと言う意識を明確にすることで、多角的に、かつ生活の延長として歴史をとらえる方法を考えてみたいと思います。

世の中をどのように変えるのか、どんなインパクトがあるのか

この研究は、高校までの社会で学んだ歴史を、もっと深く、広く、自分の関心の延長として捉えるものです。そのような教養を身につけることで、中東や東欧、南米など「遠い」地域で起こる問題を自分の問題として考え、地球規模の思考をすることが可能になり、それが、世界を単なる「マーケット」や「資源のありか」としてしか捉えられない貧しい世界観を変えることにつながります。

講師プロフィール

経歴

1976年生まれ、2002年、京都大学人間・環境学研究科中退、同年、京都大学人文科学研究所助手、東京大学農学生命科学研究科講師を経て、2021年4月現在、京都大学人文科学研究所准教授。2017年には日本学術振興会賞を受賞。

著書

『ナチスのキッチン』共和国、河合隼雄学芸賞(2016年)、『分解の哲学』青土社、サントリー学芸賞(2019年)、『縁食論』ミシマ社(2020年)、『農の原理の史的研究』創元社(2021年)など。

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