アセアン地区におけるエネルギーの状況

再生可能エネルギーの導入状況について理解する

大垣 英明 OHGAKI Hideaki
京都大学エネルギー理工学研究所 教授

講義概要

アジア地域の経済は著しく発展しており、今後エネルギーの急激な需要増加が見込まれている。それに付随して温暖化効果ガスの排出、森林破壊、固有文化の消失など、さまざまな問題が引き起こされることが予想され、持続可能なエネルギーシステムの導入が必要とされている。
本講義では、UNESCO支援事業において、ベトナム・ラオス・カンボジア・ミャンマーにおいて、持続可能な社会のためのエネルギーに関する教育コース開発を実施した際に、現地において収集した様々なエネルギーに関する情報を提供し、特に後進アセアンにおいて再生可能エネルギーの導入に関する問題やその解決について議論する。

世の中をどのように変えるのか、どんなインパクトがあるのか

本講義の内容は研究の紹介というより、現状把握と問題の共有という点に重点をおき、持続可能な社会とそのためのエネルギーという、現実の世界に即した内容である。
特に、ケーススタディとして、各国での再生可能エネルギー導入プロジェクトの実例を取り上げ、どのようなプロジェクトが持続性を持つのかという事について学び、可能であれば実践する所まで到達できれば、社会に少なくないインパクトを与えるものである。

講師プロフィール

経歴

1983年九州大学理学部物理学科卒業。1988年九州大学大学院総合理工学研究科エネルギー変換工学専攻博士課程修了、工学博士 (九州大学)。1989年通商産業省工業技術院電子技術総合研究所に入所。同研究所主任研究員及びグループリーダー。1994年から1995年まで米国Lawrence Berkeley National Laboratoryに客員研究員として電子蓄積リングの研究に従事。また1999年から2000年まで、米国Duke Universityにて客員研究員として自由電子レーザーの研究に従事。この間1999年から2001年まで大阪大学客員助教授。2001年より2007年まで京都大学エネルギー理工学研究所助教授。2007年より同研究所教授。この間、2008年より高エネルギー加速器研究機構客員教授、2009年より日本原子力開発研究機構協力研究員。専門は放射線計測、加速器科学。なお、2009年より核物質検知等の核セキュリティ技術の開発に従事。また、ユネスコ事業及びその支援事業にて、東南アジア諸国での再生可能エネルギーに関するエネルギー科学教育を2009年より行っている。