茶の心 ―和・敬・清・寂― | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

茶の心 ―和・敬・清・寂―

茶道精神が普遍的な平和思想である

千 玄室 SEN Genshitu
裏千家 前家元

講義概要

日本を代表する総合文化「茶道」の精神は「和」に代表されるが、この「和」の思想は、まさしく平和思想そのものであり、しかも特定の宗教や思想といった偏ったものではなく、価値や様式の多様化する国際社会の中で普遍性を有するものである。この茶道の精神と形が国際社会に果たす役割は大きいものがある。

講師プロフィール

経歴

第二次世界大戦の折、日本海軍特別攻撃隊の一員として死を覚悟しながらも終戦に至った。復員後に宗家で見た最初の光景は、父親である第十四代淡々斎宗匠が英語で米軍将校にお茶を教えている姿であった。将校が英語で厳しく指導され、真摯に日本の茶道を学ぶその光景に、ある種の敬意、憧憬の念を抱いた。日本は歴史的・文化的価値のある茶道文化を有しており、その家の継承者としての自覚を持って、国際社会に平和・和の心を布教することを決心。アメリカ留学等の経験を経て、60数カ国、350回以上の渡航を行い、形としての日本文化を世界中に定着させた最初の人である。単に茶道人としてだけでなく、日本社会・国際社会の中で文化人としての役割を追求しており、それらの功績に対して日本や世界から文化勲章をはじめとする多くの褒章を受けている。また茶道の学術的研究も行い、哲学博士・文学博士を取得している。

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