日本舞踊の美しさの本質 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

日本舞踊の美しさの本質

誰もが美しいと感じるものに宿る本質的法則に迫る

宇津木 安来 Annla UTSUGI
日本舞踊家・日本舞踊研究者・株式会社アートチューンズ代表

講義概要

絶対音感はなぜ「絶対」なのか、自然を誰もが美しいと感じるのはなぜなのか、ハイパフォーマンスのスポーツ選手は何が違うのか、踊りが上手い人はなぜいつでも踊りがうまいのか、天才はなぜいつも天才なのか….圧倒的なパフォーマンスや常に人が美しいと感じるものの裏には必ず法則があります。
日本舞踊は文化それ自体として底知れない美しさを秘めており、またその文化を人間の身体で表現することで生きる藝術としての美しさを感じさせることができる豊かさと奥深さをもった文化です。その魅力を、踊ることで身体で伝えられるようにすることはもちろん生涯の目標ではありますが、一方で、言葉を通して明確に伝えていくこともまた一つの使命だと考えています。
日本舞踊という一つの分野の魅力を、身体を通して、論理を通して、認識と体感の両方から体験することで、それぞれの人生やそれぞれの分野に対する認識にもまた還元できるのではないかと考えています。

講師プロフィール

経歴

0歳〜5歳まで5年間を幼少期をアメリカで過ごす。3歳でペンシルヴァニア・バレエ団に入団。5歳で東京ロシア・バレエ団に入団。11歳より日本舞踊を始め、16歳で宗家藤間名執資格修得。19歳で宗家藤間流師範資格修得。20歳より身体運動研究家・実践家として、運動科学者・武術家 高岡英夫師に師事。
2008年~2012年東京藝術大学音楽学部邦楽科日本舞踊専攻卒業。2012年~2014年東京藝術大学大学院音楽研究科邦楽専攻日本舞踊研究領域 修士課程修了。修士号取得。修士論文の研究テーマは、「日本舞踊における記号学的構造―ソシュール記号学を用いて―」。2015年~2019年東京藝術大学大学院音楽研究科邦楽専攻日本舞踊研究領域 博士課程修了。博士号取得。博士論文の研究テーマは、「日本舞踊における「体幹部」の技法分析および基礎練習法の提案―モーションキャプチャシステムを用いて―」。
2019年〜2022年 東京藝術大学COI拠点特任助手を経て特任研究員。“アートの社会実装および事業化”を最終目標とする産学官連携プロジェクトに、アーティスト・研究者およびプロジェクト推進・運営・連携業務で中心的に関わる。
2022年9月〜現在、artTunes設立。現在、東京藝術大学専門研究員、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。運動科学総合研究所藝術研究員。

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