第1期受講生インタビュー⑫ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第1期受講生インタビュー⑫

ELPs受講生Interview 2015年12月19日
行政機関 管理職

粟野 特に印象に残ったプログラムを教えていただけますか。

受講生 印象に残ったのはバイオマスの前一廣先生です。ご自身の研究について、限定された地域には通用するが、全体に通用するわけではないとおっしゃいました。自分の専門だけでなく、全体を見ていらっしゃることが分かり印象に残っています。松本紘先生も同様に、ご自身の専門だけでなく色々な所を見られていました。そんなことを知ることができたので、ELPで勉強できて本当に良かったと思っています。

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粟野 プログラム全体を通じて、Yさんが得られたご経験や知識はございますか。

受講生 自分が何も知らないということが身につまされて分かりました。今は便利な世の中なので、例えばパソコンの中身を知らなくてもパソコンを使えますし、壊れたら誰かが直してくれます。便利すぎて、私たちは何も考えずにそのサービスを享受しています。何もできない自分、何も知らない自分というのがよく分かりました。

私は今、まちづくりを専門としていますが、まちづくりに携わっている人たちの中には、農業をしたり、狩猟をしたり、どこでも生きていけるような知恵や技術を持った方がたくさんいます。そんな方たちは、とりわけ生きる力を重要視する傾向にありますが、ELPで学ぶこととリンクするところがあると思っています。

粟野 今のお仕事やこれからのキャリアの中で、ELPで得られた知識や経験を活かせるところはございますか。

受講生 個別具体の知識よりも、ここで得られた感覚みたいなものが活かせると思っています。世の中には様々な分野があり、研究があり、その知識がある。色々なところで頑張っている人たちがいる。その事実を知ることができたこと、これは自分の中で大きな経験になると思います。まちづくりという仕事は多岐にわたるので、色々な方との繋がりを持つことができますが、それでもここに来られているような先生方や受講生の皆さんとは知り合えていませんでした。ELPに来て本当に良かったです。

粟野 ELPをきっかけに、今後新たな分野を学ばれていくことは考えられていますか。

受講生 ここで学んで一番関心を持ったのは環境ですね。まちづくりの分野では環境問題に取り組んでいる人たちがたくさんいますが、実は私自身、そこまで興味を持っていなかったんです。個別具体的な分野として特に意識していなかったとも言えます。しかし、環境問題は人間が生きていく上で、一番大事なところだと感じました。今後は環境についてもっと勉強しなくてはいけないと思っています。

粟野 最後にこれから参加される受講生の方たちにメッセージをいただけますか。

受講生 ELPには、これまで実務経験をきちんと積んで、その上で知識を得るために来られている方が多いのですが、実務とアカデミックな知識はリンクするところがあるので、きっとご自身のキャリアにも返って来ると思います。実務をされてきた方には、アカデミックな部分をもう一度学んでいただくことは大事だと思います。是非、皆さんもELPに入ってアカデミックな世界を楽しんでください。

粟野 貴重なお話をどうもありがとうございます。引き続き思修館倶楽部の方でもよろしくお願いします。

 

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