第1期受講生インタビュー⑪

ELPs受講生Interview 2015年12月19日
出版社 管理職

粟野 印象に残ったプログラムを教えていただけますか。

受講生 松本紘先生の講義がとても強く印象に残っています。先生のご専門の「今後エネルギーをどう再生するか」という興味深い話も素晴らしかったのですが、それ以上に先生の生き様に大変感銘を受けました。理研の立て直しの話も興味深く伺いました。

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何かを為そうとする時は、自分自身で勉強したり経験を積んだりすることは勿論ですが、賛同してくれる仲間を得ることがより大事だということが分かりました。松本先生が、エネルギー転換の実験のため企業に協力を仰いだ時、先生の中に強い思いがあったからこそ、賛同する方が沢山集まったのだと思います。また先生が持つ、人を巻き込む力もあったと思います。だからこそ、理研でも新しいビジョンを描いて、様々な取り組みをされているのではないでしょうか。向かうべき方向を決める時に、決して自分だけで進めるのではなく、周囲の人の話を隅々まで聞き、何をすべきかを明確に打ち出す。その姿勢に感銘を受けました。セクショナリズムに陥って、自分はこれだけをすればよいという考え方になってしまうと全体に適合しなくなります。そんな現在のビジネスの課題にも関連していましたので、松本先生の講義は本当に興味深いものでした。

粟野 ありがとうございます。プログラム全体を通じて得られた知識や経験はございますか。

受講生 それぞれの先生が、自分が取り組んでいることに思いがあり、誇りがあり、先生自身も楽しんでいる、その姿勢ですね。そうでないと進まないし、周りも付いて行かないでしょう。人としてどれだけ魅力的なのかということが、結局は大事なのだと感じました。

翻って、自分自身が仕事を楽しんでいるか、何を魅力として見てもらえているのか、そんなことを振り返る良い機会になりました。

粟野 今の仕事や将来も含めて、活かせるところはございますか。

受講生 私は教育出版社に勤務していますが、教育が携われること、教育によって変えられることがたくさんあることが分かりました。惣脇宏先生の教育格差の話、前一廣先生のバイオマス川上浩司先生の医療系データベースの研究の話の中でも、子供たちへの教育がどれだけ大事なのか痛感しました。先生方の話から感じたことは、未来を想像し思い描く力と、創り出す力によって、“想像”と“創造”をしていかなければならないということです。目先の実用的なものばかりではなく、本当に必要なこと、10年後、20年後ではなく、100年後の日本ないし世界で、子供たちが未来を描けるようにするために何が必要なのか、一出版社としても考えなくてはならないと強く感じました。弊社では受験参考書・問題集などを扱っているので、「学生時代に本当にお世話になったよ」という言葉をいただくことがあります。「使ったよ」とか「持っていたよ」ではなく、「お世話になった」と言われることは本当にありがたいのです。『この言葉を100年後にも言われ続ける会社でありたい』というのが社長含め皆のスローガンです。もちろん、目の前の受験勉強に役立つよう手を差し伸べることも大事ですが、それだけではなく、その子たちの100年後を描くための地頭や自力をつけてもらうことが大事だと感じています。ELPで学び、考えることを通して、今まで自分がいかに狭く凝り固まった考えになっていたのかよく分かりました。

粟野 最後に、これから受講される方に向けてメッセージを。

受講生 魅力的な先生方に教えていただけること、そして魅力的な方々と一緒に学べることが大きな財産になります。また足りない何かを気づかせてくれる本当に優れたプログラムであり、学ぶ人にとってより良い環境だった思います。私にとって、京都に来ることが、現実から一歩離れた気持ちにさせてくれました。もしこれが東京であったらまた違ったでしょう。京都に来ることで特別な意識で臨むことができました。芸術の講義を通して京都の魅力を感じ、日本の魅力についても改めて考えさせられました。

粟野 貴重なお話をお聞かせくださり、どうもありがとうございました。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。