第2期受講生インタビュー⑲ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第2期受講生インタビュー⑲

ELPs受講生Interview 2016年12月10日
メーカー 管理職

粟野 ELPプログラムの中で、特に印象残った講義を教えてください。
受講生 どれも印象に残っていますが、中でも松本紘先生の講義は強烈に印象に残っていますね。
粟野 強烈ですか!例えばどういったところでしょうか。
受講生 最初は、現代人が失いかけているもの、例えば平和ボケのような内容のお話をされました。将来起こりうることを回避する危機感を持たなくてはいけないと。そこから松本先生の生い立ち、どんな人生を歩まれたのかというお話を織り交ぜてお話いただきました。私も昨年までの20何年間、研究職に就いていました。そこで新しい技術開発にチャレンジしていましたが、実用化まで持っていくのが難しい。実用化に繋げないとイノベーションが生まれない。大学との共同研究も散々やってきました。松本先生の講義では、その過程で問題だと思っていたこと、まさにその課題となるところを聴くことができました。最後に未来予想をした時には、真面目にドラえもんとかSF映画みたいな話をしながらも、真剣に考えることができました。我々10人が言ったことに対して、先生がなるほどと思えるような解が出せないのは、普段いかに考えられていないかという先生のご指摘通りだと大反省でした(笑)。やはり普段の会社でも同じですが、目先の仕事に追われて考え切れていないのです。作業をしている間はあまり考えなくてもいいので楽ですが、テーマ設定をすることが最も大事であり、そこが全てと言ってもいいかもしれません。普段から考えている人は発言を求められても出てくる内容が違います。先生方が考えられている以外のことをあの場で言えるようになりたいですね。
粟野 プログラム全体ではいかがでしたでしょうか。
受講生 私は毎週のレポートに、講義の感想だけでなく、学んだこと、そして自分の反省とこれからの行動宣言という形でまとめていました。実は正直なところ、その部分でもっと苦しむかと思っていました。というのも単に知識を教え込まれる講義だと、行動を変えるヒントが得られずレポートも書きづらくなります。しかし、一つとして書くことが困る講義はありませんでした。知識や教養を学ぶだけでなく先生の哲学や人生観がありました。
私自身の仕事が、医療やバイオ、文系分野とは直接的に関係ありません。しかし、仕事や生活、人生の中で活かすことができるヒントがたくさん含まれていました。多くの気付きを得ることができ、とても満足しています。
粟野 最後にこれから受講される方々へのメッセージをお願いできますでしょうか。
受講生 仕事をしながら毎週土曜日に講義を受けて、レポートを書いて、というのは大変だと思われるかもしれません。しかし始まってみると本当にあっという間です。これほど時間を短く感じるプログラムは今まで受けたことはなかったですね。中弛みもなく、もう終わり?みたいな感じです。それは1つ1つの講義が洗練されていて自分たちのものになっていて、充実しているからだと思います。
ここに集まっている方々との横の繋がりも素晴らしいです。私にとっては大きな財産になりました。正直なかなかこんな人たちと出会うことはないです。私も単発の研修に参加することもありますが、やはりできる関係は希薄なんですよね。ELPの場合は3カ月、通期の方だと6カ月一緒に過ごすことになります。一緒に受ける人たちの人となりが分かって密な人間関係ができます。参加して後悔することは絶対ないと思います。
粟野 密な人間関係、とてもよくわかります。皆さんとても仲良くされていましたね。これからは、同窓会ネットワークの思修館俱楽部の方でも引き続きご関係を継続いただきたいと思います。貴重なお話しをありがとうございました。
 
 

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