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「バーチャル:メタバースで変わる人と世界」をテーマに、
とことん学び、議論し、交流する4日間

Virtualという言葉には、主に「仮想」という日本語訳が当てられてきました。しかしその言葉の本来の意味はむしろ「実質的な」「事実上の」といったものです。VR(バーチャルリアリティ)技術を核としたメタバースの急速な発展、そして仮想通貨を端緒にしたNFT(非代替性トークン)やDAO(分散型自律組織)などブロックチェーン関連技術の広がり。これらの潮流は、まさに「バーチャル」な世界が私たちの社会にとって実質的な意味を持つ存在になってきたことを示しています。その発展は、経済や社会システムのみならず、人間のあり方そのものを変えてしまう可能性を秘めています。ELP短期講座「バーチャル 〜メタバースで変わる人と世界〜」では、メタバースやブロックチェーン関連分野を牽引する第一人者を産官学からから招いて、その現状を整理します。その上で、テクノロジー、文化、身体、ジェンダーなどの多様な観点からこの分野の可能性と課題を深く掘り下げます。第二の宇宙「メタバース」は私たちが夢見たユートピアなのか?巨大市場となったデジタル経済はどこに向かうのだろうか?バーチャル世界の発展は人間と社会のあり方をどう変えるのか?これらの問いを、受講者と方々と共に考えたいと思います。

各分野をリードする研究者が一堂に会します。

Day12023.2.4 Sat.
メタバースとは何か

Day22023.2.5 Sun.
仮想空間における貨幣、経済、国家

Day32023.2.18 Sat.
バーチャル技術が変える社会

Day42023.2.19 Sun.
仮想空間における⽂化と⾝体

西條 玲奈
東京電機大学 工学部 人間科学系列 助教

東京電機大学工学部人間科学系列助教。分析哲学を背景にフェミニスト哲学やロボット倫理学の研究に従事。共著に『クリティカル・ワード ファッションスタディーズ』(蘆田裕史・藤嶋陽子・宮脇千絵=編著、フィルムアート社、2022)、論考に「どのように「女性」は定義されるべきなのか」(『現代思想』50(5) 、2022)、「人工物がジェンダーをもつとはどのようなことなのか 」(『立命館大学人文科学研究所紀要』 120、2019)など。

鈴木 晶子
京都大学 名誉教授 理化学研究所 客員主管研究員

専門は科学哲学、教育哲学、歴史人類学。伝統的なわざの修練にみる触覚知性や直観の働きの解明を通して、新たな学習論の構築に取り組んできた。2016年より理化学研究所革新知能統合研究センターで人工知能の社会的影響や倫理に関する研究プロジェクトを主宰。AI倫理や文化多元主義をめぐるOECDやユネスコでの議論に参加。総務省情報通信政策研究所特別研究員、同AIネットワーク社会推進会議幹事。ベルリン自由大学客員教授(2009-2010)。日本学術会議会員(2005-2014)、同連携会員(2014-2020)。現在、”Becoming Planetary in Anthropocene” 国際・学際プロジェクトを推進。人新世を生き抜くプラネタリーな次元の可能性を探究するプラットフォームを構築中。
DWIH Coffee Talk #6 「AIと倫理」 - YouTube
DAAD/DWIH記事 https://www.dwih-tokyo.org/ja/2021/07/14/connecting-east-and-west-3/
ユネスコAI円卓会議Shaping the Future of AI through Cultural Diversity – YouTube

磯部 洋明
京都市立芸術大学美術学部 准教授

1977年神奈川県生まれ、主に岡山県育ち。2000年京都大学理学部卒業、2005年京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻博士課程修了。2005年度から2008年度まで日本学術振興会特別研究員(PD)として東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻に在籍し、その間英ケンブリッジ大学応用数学理論物理学部及び独マックスプランク太陽系研究所で滞在研究。2008年に京都大学に新設された宇宙総合学研究ユニットに着任。2015年京都大学大学院総合生存学館准教授。2018年から現職。
専門は宇宙物理学、特に太陽活動とその地球への影響の研究。宇宙総合学研究ユニットに着任後は人文社会科学系を含む他分野の研究者と連携した学際的な宇宙研究の開拓を手がけ、宇宙人類学、宇宙倫理学、古文献を用いた天文学、宇宙を題材にした教育プログラム開発、現代社会における科学と宗教などの研究を立ち上げた。様々な科学コミュニケーション活動も行っており、お寺で科学者、お坊さん、市民が語り合う「お寺で宇宙学」や、アート、マンガ、落語、お茶、お香、書道、陶芸など様々な分野の専門家とコラボした企画を手がける。平成21年度文部科学大臣表彰・若手科学者賞受賞。
著書に『最新画像で見る太陽』ナノオプトニクスエナジー出版局(2011年 共著)、『宇宙人類学の挑戦』昭和堂 (2014 年 共著)、『宇宙を生きる〜世界を把握しようともがく営み』小学館(2019 年)など。

宮野 公樹
京都大学学際融合教育研究推進センター 准教授

京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。国際高等研究所客員研究員、一般社団法人STEAM Association代表理事。学問論、大学論(かつては金属組織学、ナノテクノロジー)。96年立命館大卒業後、カナダMcMaster大学、立命館大,九州大学を経て2011年より現職。総長学事補佐、文部科学省学術調査官の業務経験も。日本イノベーション学会理事。1997年南部陽一郎研究奨励賞、2008年日本金属学会若手論文賞、他多数。2019年所属組織の事業が内閣府主催第一回日本イノベーション大賞にて「選考委員会選定優良事例」に選出。近著「学問からの手紙—時代に流されない思考—」(小学館)は2019年京大生協にて一般書売上第一位。最新論考「産学連携の形而上学」(2020年現代思想10月号)は、朝日新聞論壇委員が選ぶ今月の1冊に選出される。近著「問いの立て方」ちくま新書 

山敷 庸亮
京都大学大学院総合生存学館(思修館)教授

1990 年京都大学工学部交通土木工学科卒業後、京都大学工学研究科環境地球工学専攻修士課程時に日本ブラジル交流協会を通じてサンパウロ大学で研修(1991年)、サンパウロ大学工科大学院(EPUSP)修士課程修了(1994 年)。京都大学博士(工学)(1999 年)。財団法人国際湖沼環境委員会研究員(1997 ~ 1999 年)、国連環境計画(UNEP)協力企画官(1999 ~ 2001年)、京都大学工学研究科助手(2001 ~ 2004 年)、日本大学理工学部講師・准教授(2004 ~ 2008 年)、東京大学理学部講師( 非常勤、2007年)、海洋研究開発機構招聘主任研究員(2008 ~ 2013 年)、京都大学防災研究所准教授(2008 ~ 2013 年)、同大学院総合生存学館准教授(2013~ 2014 年)などを経て現職。国連環境計画(UNEP)、世界水アセスメント計画(WWAP)、国連教育文化機関国際水文プログラム(UNESCO-IHP)などとともにラプラタ川流域ワークショップを開催( 第3 回~第5 回)し、南米MELCOSUL 地域を舞台に活動を行なうとともに、国連地球環境監視システム淡水部門(GEMS/Water)のアドバイザーなどを務める。JICA-JSPS 専門家派遣にてブラジル国立宇宙研究所気象気候予測研究センター(INPE-CPTEC)に派遣、サンパウロ大学サンカルロス校客員教授となる(2010 年)。地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)を通じてクロアチア国の土砂災害防災計画に関わる。水環境学会技術賞(2001年)、水文・水資源学会論文賞(2014 年)などを受賞。国連世界水質アセスメント(WWQA)タスクフォースメンバー(2014〜 2015 年)などを経て、2015 年から2017年まで国連教育文化機関国際水文プログラム国際水質イニシャチィブ(UNESCO-IHPIIWQ)専門家会議議長、2015 年京都でのUNESCO 水質専門家会議を主催する。京都大学における国際機関との連携協定を推進し、2016 年国連食糧農業機関(FAO)、同年国連開発計画(UNDP)との締結のFocal Point となる。2015 年より宇宙における水の研究を推進し、系外惑星の複数のハビタブル・ゾーンと恒星粒子線による放射線環境を比較可能な系外惑星データベース ExoKyoto を開発し、ホームページにて公開(http://www.exoplanetkyoto.org)する。2019 年、土井宇宙飛行士、寺田准教授らとともに、アリゾナ大学人工隔離生態系Biosphere2 を用いたスペースキャンプ(SCB2)を企画、実践する。

講師陣

講師には各分野をリードする研究者を招き、パネルディスカッションでは分野の異なる人工知能、宇宙の研究者が入り新たな視点を提供します。受講生と講師が一緒になり熱い議論を行います。

募集概要

日 程 1日目 2023年2月4日(土)9:00〜21:00
2日目 2023年2月5日(日)9:30〜19:00
3日目 2023年2月18日(土)9:00〜19:10
4日目 2023年2月19日(日)9:30〜21:00
対 象興味のある方はどなたでもご参加いただけます
場 所 芝蘭会館⼭内ホール
定 員先着30名(定員に達し次第締め切り)
受講料 500,000円(税抜)テキスト代、ランチ代、交流会費含む。VR体験あり。

※ 受講料には交通費、宿泊費は含まれておりません。
※ お申し込み後に請求書を送りますので指定の口座にお振込みください。手数料は自己負担でお願いします。
※ 同一企業からの複数参加の場合割引があります。
申 込 お申し込みはこちら
https://business.form-mailer.jp/fms/2bdf59be155345
申込締切 2023年1月23日(月)締切
募集期間を延長しました。
主 催京都大学ELP

※やむを得ない事情により、急遽講師の登壇がオンラインに変更になる場合がございます。

本講座のキャンセルについて

お客様のご都合により、お申し込み後キャンセルされる場合には下記のとおりキャンセル料を申し受けます。何卒ご了承くださいませ。

(1) 開講日の7日前から前々日 受講料の30%
(2) 開講日の前日から当日 受講料の100%

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