源流から考える『メタバース』
技術文化史の観点から、
錯綜する「メタバース」に関する議論を整理する

2023.2.18.Sat. 9:30-12:10

京都大学大学院文学研究科
教授 喜多千草

講義の概要と目的

この際に、まず情報社会がもたらす変革を整理したミッチェルの「Economy of Presence」の考え方を導入し、現在の「メタバース」を位置付けて、情報通信技術をつかったPresenceのコストを人々がどのように選ぶかの観点から考えていきます。次に情報システムと人間のインタラクションの歴史を踏まえて、文字ベースから図像の利用へと進んできたインタフェースを、より生得的に(身体感覚的に)しようとしてきた流れの中にVRを位置付け、オンライン三次元コンピュータグラフィックス空間での身体感覚的現実感のありようについて考えます。

講義を通じてどのような視点が得られ、それによって社会の見え方がどう変わるのか

しばしば「情報革命」「IT革命」などという言葉がつかわれるように、情報技術は私たちの生活に革命的な変化をもたらしたと言われることが多いのですが、どのような意味で大きな変化をもたらしてきたと言えるのでしょうか。実際は革命的な変化というよりも、多様なコミュニケーションのあり方を自由に選択できるようになってきた漸進的な変化だったことを理解することにより、「メタバース」を含む情報通信技術と社会の関わりを捉えやすくなると思います。

講師プロフィール

経歴
東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程学位取得修了。 博士(文学)。
著書に『インターネットの思想史』(2003、同年日経BP社BizTech図書賞受賞)『起源のインターネット』(2005)など。最近の分担執筆に「歴史学的手法で論点を整理する」出口康夫・大庭弘継『軍事研究を哲学する』(2022)など。2009年から10年にかけてスタンフォード大学のH-STAR Instituteにvisiting scholarとして在籍し、Terry Winograd教授のもとでd-schoolの活動に参加する。トヨタ財団より助成金を受けたチームによる「帰国・外国人児童生徒教育のための情報検索ツールの開発および実用化」で、人工知能学会の現場イノベーション賞:金賞受賞(2014)。

Day12023.2.4 Sat.
メタバースとは何か

Day22023.2.5 Sun.
仮想空間における貨幣、経済、国家

Day32023.2.18 Sat.
バーチャル技術が変える社会

Day42023.2.19 Sun.
仮想空間における⽂化と⾝体

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