メタバースはどんな文化を作り出すのか
テクノロジーとその使い方の関係を考える

2023.2.19.Sun. 9:30-12:10

京都大学文学研究科
准教授 松永伸司

講義の概要と目的

テクノロジーのあり方が文化のあり方を大きく左右するという考え方は、しばしば「技術決定論」と呼ばれます。メタバースをはじめとしたVR関連技術が今後どのように使われていくのか、どのような文化を作っていくのかを考えたとき、この技術決定論という考え方は一見説得力がありそうです。一方で、文化は結局のところニーズが作り出すものであって、テクノロジーはそれに奉仕するものにすぎないという考え方もありえます。

この講義では、まず技術とはそもそも何なのか、技術とその使い方の関係をどう考えればいいのかについていくつかの論点を整理しつつ、VR関連技術によってわたしたちの社会や生活がどう変わるのか(あるいは変わらないのか)について考えてみたいと思います。

この研究が世の中をどのように変えるのか、どんなインパクトがあるのか

テクノロジーの役割を十分に理解するには、そのテクノロジーそのものが持つ特徴に加えて、わたしたちがそれをどう使うのか、その使い方の背後にどのようなニーズや慣習があるのかといった文化的な事柄にも注目する必要があります。わたしの専門のひとつである哲学は、一般にきわめて抽象的な事柄を論じる分野と見なされているかもしれません。とはいえ、実際には哲学は、現代のわたしたちを取り巻く実践や価値観を考えるための見通しのよい視点を与えてくれる分野でもあります。この講義を通して、哲学的に考えること、言い換えれば、ひとつひとつのことを整理しながらじっくり考えることの意義を感じていただけると幸いです。

講師プロフィール

経歴
京都大学大学院文学研究科准教授。専門はビデオゲームを中心としたポピュラーカルチャー研究と現代英語圏の美学・芸術哲学。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。東京藝術大学美術学部教育研究助手、東京都立大学非常勤講師、東京大学非常勤講師などを経て、現職。2015年度から2019年度まで文化庁メディア芸術連携促進事業内の研究マッピング(ゲーム分野)事業の調査担当。著書に『ビデオゲームの美学』(慶應義塾大学出版会)、訳書にイェスパー・ユール『ハーフリアル 虚実のあいだのビデオゲーム』(ニューゲームズオーダー)、ネルソン・グッドマン『芸術の言語』(慶應義塾大学出版会)、ミゲル・シカール『プレイ・マターズ 遊び心の哲学』(フィルムアート社)など。

Day12023.2.4 Sat.
メタバースとは何か

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