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AIと量子コンピュータをとことん学ぶ4日間

人工知能と量子コンピュータ:情報学の新パラダイム

・AI、量子コンピュータとは一体何か?
・ビジネスにどんな影響があるのか?
研究者、受講生が共に考え熱い議論を行います。

Concept

量子コンピューターが社会にとって身近となる時 代を見据え、AI と量子コンピューターの技術的、 理論的知見といった基礎、基盤を抑えることが狙 いです。「AI、量子コンピューターとは一体何か?」「現在の事業にどんな影響があるのか?」「自社の 事業にどう取り込み、生かすことができるか?」 など本プログラムを通して明らかにします。また、 プログラムの中に哲学の講義を盛り込み、AI、量 子コンピューターが人類社会にどんな影響を与え、 どんな変化をもたらすのか、その変化に対し我々 はどう向き合うべきかを議論し、文明論、社会学 的な視点の獲得も目指します。

人工知能と量子コンピューターの分野を
リードする研究者が一堂に介します。

講義概要






2019.1.30 Wed. 14:10〜

AI超入門 〜人間より賢いAIが実現できるか〜

まず人工知能 (AI) をよく知らない方のために簡単にAIを概説する。それから、AIが人類の脅威となるか、人間より賢いAIが実現できるかといった問いに対し、賢いこととはなにか、賢いAIは制御可能か、などを考え、趙が提唱する人工智慧(Artificial Wisdom, AW) の考え方を紹介する。

趙 亮京都大学大学院総合生存学館 准教授

中国清華大学応用数学系卒業。京都大学情報学研究科数理工学専攻博士課程。博士(情報学)。宇都宮大学工学部情報工学科助教、京都大学情報学研究科講師を歴任。専門は情報学基礎、組み合わせ最適化、アルゴリズム、ネットワーク分析,ビッグデータ等。アカデミック研究のほか、フリーソフトウェアの作成や教育活動に参加。

2019.1.30 Wed. 14:10〜

社会〜会話〜AI

いま社会に広く浸透しつつあるAI(人工知能)の研究開発の歴史、原理、ビジョンについて講述する。AIが社会に与える影響、AIの研究開発と利活用を人類にメリットのあるものにするための諸活動、そして今後の可能性について議論する。人間とAIとのコミュニケーションの奥にある会話の共有基盤の構築の可能性を探り、これからの人とAIの混成社会をデザインするヒントを得る。

西田 豊明京都大学大学院情報学研究科 教授

京都大学工学部助教授、奈良先端科学技術大学院大学教授、東京大学大学院工学系研究科教授、東京大学大学院情報理工学系研究科教授を歴任。情報学、特に人工知能の研究教育に従事。日本学術会議連携会員(2006年〜)、人工知能学会会長(2010〜2011年度)ほか。総務省「AIネットワーク社会推進会議」構成員(2016年〜)。理化学研究所・革新知能統合研究センター(AIP)・「人とAIのコミュニケーション」チームリーダー(2017年〜)。

2019.1.30 Wed. 17:00〜

デジタルゲームの人工知能

デジタルゲームは身体までを含めた人工知能全般に渡る巨大で精緻な実験場でもあり、この仮想空間を通じて、人工知能は加速的に進化し深化します。また、その人工知能の発展は必然的に、人工知能の基礎全般を見直す契機にもなり、人間とは何か、人工知能とは何か、という哲学的基礎を再構築する機会を与えてくれます。

三宅 陽一郎日本デジタルゲーム学会 理事

京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程。デジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。著書『人工知能のための哲学塾』 (BNN新社)、『人工知能の作り方』(技術評論社)。監修『最強囲碁AI アルファ碁 解体新書』(翔泳社)。

2019.1.31 Thu. 9:30〜

機械学習 〜自ら学習する人工知能の仕組みと応用〜

機械学習は現在の人工知能の中核となる技術であり、様々な分野で大きなインパクトをもたらしつつある。講義では機械学習の基本的な考え方や方法論について初歩から解説するとともに、深層学習や集合知の利用などの近年の動向についても紹介する。

鹿島 久嗣京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻 教授

京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻博士課程修了。博士(情報学)。IBM東京基礎研究所、東京大学大学院情報理工学系研究科准教授を歴任。現在、理化学研究所革新知能統合研究センター・ヒューマンコンピュテーションチームチームリーダー兼任。人工知能、特に機械学習、データマイニング等のデータ解析技術の研究開発とその実社会応用に従事。近年では人間と機械による協働問題解決(ヒューマンコンピュテーション)にも注力。

2019.1.31.Thu. 13:40〜

AI時代におけるビッグデータの創出のための通信技術

ビッグデータ創出技術である無線通信ネットワークに関する研究から国際標準化、商用、実用化に至る実学の実際に迫る。研究の成果のみならず、国際標準化において採択されるためのノウハウ、国際標準化で勝ち抜くために今行うことを紹介し、真のイノベーションを創出するために必要なことを議論する。

原田 博司京都大学情報学研究科通信情報システム専攻 教授

専門は通信工学。大学院博士後期課程卒業後、郵政省通信総合研究所(現国立研究開発法人情報通信研究機構:NICT)入所。携帯電話系通信システム、ソフトウェア無線技術、IoT用無線通信システムの研究開発、国際標準化に従事。標準化は米国電気電子学会 IEEE 802委員会において議長、副議長を歴任。内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)プロジェクトマネージャ。

2019.1.31.THU. 17:00〜

あしたのために ― 量子力学 超入門

量子力学を習ったことのない方のために、量子力学が生まれた歴史とその着想、さらにはその思想にまで立ち戻って、量子力学への入門を果たす。量子力学は、20世紀に生まれた諸科学のなかでもっとも崇高で重要な科学であり、森羅万象の根本原理そのもの。量子コンピューターの理解のみでなく、人生を豊かにするために学んでほしい。

山口 栄一京都大学大学院総合生存学館、産官学連携本部 教授

東京大学・同大学院を経て、NTT基礎研究所において量子力学に基づく半導体理論物理の研究に従事。また経団連21世紀政策研究所において科学・技術イノベーション政策の研究に従事。2003年より同志社大学ビジネススクール・総合政策科学研究科教授。2014年より京都大学大学院総合生存学館教授。5社のハイテク・ベンチャー企業を創業。

2019.2.1.Fri. 9:30〜

量子コンピューターがもたらす情報革命

量子コンピューターの代表である量子ゲート方式の原理を解説し、量子コンピューターはどんな問題が解けるのか、現在の暗号がなぜ破られるのか、量子暗号はなぜ破られないのかを解説し、これらの将来像を探る。

井元 信之大阪大学 名誉教授

NTT基礎研究所、総合研究大学院大学教授等を経て、大阪大学大学院基礎工学研究科教授。異分野の統合化と局面展開から物理と情報科学の統合を目指す。著書に『SF小説がリアルになる 量子の新時代』(朝日新書)、『量子情報の物理 -量子暗号、量子テレポーテーション、量子計算-』(共立出版)。

2019.2.1.Fri. 13:40〜

量子アニーリングが示す社会の未来像

量子アニーリングという技術によって実現した量子コンピューター「D-Wave」。驚異的な計算速度を誇り、夢のマシンと言われる量子コンピューターを利用することでどんな結果が得られるのか、みてみよう。その性能にがっかりするか、それとも未来を感じるか、その技術を見守るのか、育てるのか。あなたはどの選択を取るのか。それを問う。

大関 真之東北大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻 准教授

京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻助教、ローマ大学プロジェクト研究員を歴任。量子アニーリング研究開発センター・センター長、Q+HPCデータ駆動型科学技術創成研究拠点・拠点長。2012年第6回日本物理学会若手奨励賞(領域11)受賞。2016年度文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞ほか多数。

2019.2.1.Fri. 17:00〜

パネルディスカッション
量子コンピュータはいつ“もの”になるのか?

京都大学大学院准教授 藤井啓祐
大阪大学大学院教授 井元信之
東北大学大学院准教授 大関真之

藤井 啓祐京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻 特定准教授

京都大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。大阪大学大学院基礎工学研究科特別研究員、京都大学白眉センター特定助教、東京大学光量子科学研究センター助教を歴任。JSTさきがけ研究員、大阪大学大学院基礎工学研究科招聘准教授を兼任。量子技術の普及のための一般社団法人Quantum Research Institute理事。量子コンピュータのソフトウェアベンチャー、株式会社QunaSys技術顧問。

2019.2.2.Sat. 10:00〜

AI技術文明と人間の生き方

AIなど新たな技術文明の創生期にあって、人間の知情意、身体はもとより、時空意識や世界観、死生観も変わりつつある。今後は機械との差異化を通して人間はその独自性について考えていく必要がある。「人間であること、あり続けること」-Human Beingの条件について思索することは、社会や組織、もとより自身の未来を創造するための核である。AI技術文明だからこそ考えるべき人間の生き方を取り上げる。

鈴木 晶子京都大学大学院 教育学研究科 教授

文学博士。京都大学大学院教育学研究科助教授を経て現職。ベルリン自由大学客員教授。2010年より京都市教育委員。理化学研究所・革新知能統合研究センター・人工知能倫理・社会チームリーダー。教育哲学、科学哲学、歴史人類学、死生学が専門。現在、新たなAI技術文明の時代に生きる人間のための産官学連携による総合倫理プラットフォーム構築のプロジェクトに取り組んでいる。

2019.2.2.Sat. 14:10〜

「次なる時代」とは何か

いつの世も我々(または会社)の目指すところが幸福であることには変わりない。では、その幸福とは何か。それを知らずしてそれを求めることはできまい。学問(=哲学)の見地から全体のプログラムを振り返ることで、得た知識を正しく活かすことを学ぶ。何かを学ぶとは自分を知るということ。自分を知るということは自分が変わるということ。自分が変わるということは世界が変わるということ。世界をかえるなどあまりにたやすい。

宮野 公樹京都大学学際融合教育研究推進センター 准教授

京都大学産官学連携本部特定研究員を経て2011年より現職。その間2011年より2014年まで総長学事補佐、文部科学省研究振興局基礎基盤研究課参事官付学術調査官を兼任。専門は学問論、大学論、異分野融合(かつては金属組織学、ナノテクノロジー)。1997年南部陽一郎研究奨励賞、2000年カナダ金属物理学会ベストポスター賞、2001年日本金属学会論文賞、2008年日本金属学会若手論文賞。

モデレーター

山敷 庸亮

京都大学大学院総合生存学館 教授

京都大学工学研究科助手、日本大学理工学部准教授、東京大学理学部講師、海洋研究 開発機構招聘主任研究員、京都大学防災研究所准教授を歴任。2014 年より現職。専門 は水資源工学、水環境工学。国連地球環境監視システム淡水部門アドバイザーなどを 務める。2001 年水環境学会技術賞、2014 年水文・水資源学会論文賞などを受賞。 2015 年より宇宙における水の研究を推進し、系外惑星の複数のハビタブル・ゾーン を比較可能な系外惑星データベース ExoKyoto を開発。

磯部 洋明

京都市立芸術大学美術学部 准教授

京都大学宇宙総合学研究ユニット、京都大学大学院総合生存学館准教授を歴任。 2018 年から現職。専門は宇宙物理学、特に太陽活動とその地球への影響の研究。人文 社会科学系を含む他分野の研究者と連携した学際的な宇宙研究の開拓を手がけ、宇 宙人類学、宇宙倫理学、古文献を用いた天文学などの研究を行う。

講師&モデレーター

講師には各分野をリードする研究者を招き、講義の進行をサポートするモデレーターにはテーマとは異なる宇宙、環境、哲学の研究者が入り新たな視点を提供します。受講生、講師、モデレーターが一緒になって、熱い議論を行います。

INTENSIVE 1st
Prelude

短期集中講座の予告編動画を期間限定で公開しています。
ぜひ、ご覧ください。

募集概要

日 程1日目 2019年1月30日(水)9:50〜19:30
2日目 2019年1月31日(木)9:30〜18:30
3日目 2019年2月1日(金)9:30〜19:00
4日目 2019年2月2日(土)10:00〜19:00

全日程に参加いただきます。
会 場京都大学 楽友会館
〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
対 象興味のある方はどなたでもご参加いただけます
定 員30名(定員に達し次第締め切り)
受講料50 万円(税込)
テキスト、ランチ代、パーティ代含む

※ 受講料には交通費、宿泊費は含まれておりません。
※ お申し込み後に請求書を送りますので指定の口座にお振込みください。手数料は自己負担でお願いします。
※ 同一企業からの複数参加の場合割引があります。
申 込お申し込みはこちら
https://formcreator.jp/answer.php?key=5SkXtgFHmaMTd32ZqXfFGA%3D%3D
申込締切2018年12月10日(月)
主 催京都大学ELP

本講座のキャンセルについて

お客様のご都合により、お申し込み後キャンセルされる場合には下記のとおりキャンセル料を申し受けます。何卒ご了承くださいませ。

(1) 開講日の7日前から前々日 受講料の30%
(2) 開講日の前日から当日 受講料の100%

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初めての方でもお気軽にお問い合わせください

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Tel. 075-753-5158

受付時間:平日 9:00〜17:00



Mail. info@elp.kyoto-u.ac.jp

会場アクセス

市バス 「近衛通(このえどおり)」下車 徒歩すぐ
※交通事情等で延着することがありますのでご了承願います。

◆ JR「京都駅」から
市バスD2のりば、206系統「東山通 北大路バスターミナルゆき」、乗車時間約30分

◆ 阪急「河原町駅」、京阪「四条駅」から
市バス201系統、「祇園・百万遍ゆき」、乗車時間約20分
市バス31系統、「東山通 高野・岩倉ゆき」、乗車時間約20分

◆ 東山三条から
市バス201系統「百万遍・千本今出川ゆき」、乗車時間約10分
市バス206系統「高野 北大路バスターミナルゆき」、乗車時間約10分

※駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください