第6期受講生インタビュー〈10〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第6期受講生インタビュー〈10〉

2021年12月11日

数理モデル研究開発・コンサルティング会社 取締役

 

粟野:特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:一つは初日の宮野公樹先生の講義です。最初に頭を揺さぶられました。問いとは何かということを考えなければならないのだと、ELPの講義に臨む姿勢を教えていただきました。オープニングとして非常に新鮮かつ刺激的でした。受講生インタビュー

そのあと様々な先生の講義を受ける中で、人文系であれ自然科学系であれ、どちらにしても結局は人とは何か、もしくは他者とどう関わるのか、世界は何なのか、というところに行きつきました。これも、最初の宮野先生の講義があったからこそ学びを深めることができたと思っています。

樂直入先生の講義も印象に残っています。まったく資料を見ずにご講義されたことに感銘を受けました。伝統を守ることは伝統を新たに作ることだということを、言葉を変えながら伝えていただけました。僕にとっては迫力があって、こんな人が伝統を守り続けるんだなと思いました。すぐに奥さんを連れてもう一回樂美術館に行って、樂先生から聞いたことを忘れないうちに伝えました。

粟野:ELP全体のプログラムについてはいかがでしたか。

受講生:よく構成されているなと思いました。人とは何か、人はなぜ生きるのか、人とどう向き合うべきなのか、そんな根源的なテーマに辿り着けるような、講師と講義内容が用意されていると思いました。23人の先生の23面体を見せてくれたイメージです。その中心にあるのが宮野先生の言っていた陰陽道の絵だったりするのかなと。根源的なものを色々な窓から見ると、色々な学問になって見えるのだろうと思います。

粟野:ELPがお仕事やこれからの生き方に、どんな影響を与えると思いますか。

受講生:仕事にはすぐに直接的に使えるものではないと思いますが、人生にはものすごく大きなインパクトがあると思います。僕は特に数理科学、いわゆるサイエンスの世界で生きていますが、サイエンスを考える時は哲学を考えないといけない。そうしないと、サイエンスを道具にして金儲けをする存在になってしまうという気づきを得ました。そう考えることが、間接的によい仕事をすることに繋がると思います。

身近なところで考えると、周りにいる人たちのことを自分の一部として考えるという宮野先生の考え方や、塩瀬隆之先生のとことん話し合った先に新しいアイデアが芽生えるとか、そういった他者との関わり合いがあり、次に会社があり、そして社会との関わり合いを考え、最後には地球全体のことを考えるみたいな階層がある。そのように全体を見ないと良い仕事はできないし、やり甲斐も生き甲斐も出てこないんだろうと思いました。その意味でELPは人生には強く影響を与えるプログラムだと思いました。

粟野:これから参加される方にメッセージをお願いします。

受講生:先ほど私が言ったこんなことが良かったです、ということをそのまま次の人に伝えたいです。哲学的なものが根源にあって、それを学ぶことで成長できるんだということを。

今回、比較的若い世代の受講生がいて、彼のように早い段階から根源的なことを考えるチャンスを得られたのはとてもいいことだと思います。次世代リーダーになる、吸収力がある若い世代の方たちにどうやってELPに来たいと思ってもらえるかは非常に重要だと思っています。6期生はELP愛が強い人が多いんです。飲みに行ってもELPいいよね、ってよく話しています。何がよかったとか、卒業してからどう活かされているかとかを熱く語ってもらうとか、もっとELPの良さを伝えられたらいいですね。

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