第1期受講生インタビュー⑦ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第1期受講生インタビュー⑦

ELPs受講生Interview 2015年12月5日
会計事務所 会計士

粟野 特に印象に残ったプログラムを教えてください。

受講生 二つありまして、一つは宇佐美誠先生の正義論です。この講義はとにかく教え方がすごい。テーマは、正義や運の平等など、難しく抽象的でした。ただ、先生の講義が一方的ではなく、先生対受講生、また受講生同士の議論が中心となっていて、私たちの心の内にある考え方や発想を引き出す面白い講義でした。

もう一つは、川上浩司先生の医療ビッグデータの医療ビッグデータです。川上先生は医者でもありますが、通常、医者でITベンチャー的な考えを持たれている方は多くないですよね。ただ、川上先生は、医療のプロにもかかわらず、今後、国民の健康維持と医療費の削減をしたいという高い志を持たれています。世の中に医療のプロはたくさんいますし、ITベンチャーで成功している人も多くいます。また、社会貢献を行う志の高い人もいますが、3つを全て持たれている人は少ない。それを全て持たれているのが川上先生です。一つの分野を極めれば良いという風潮を壊すことができる存在ですね。

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粟野 ELPを学んで、Sさんの中で得られた経験と学びを教えていただけますか。

受講生 私の専門分野は、法律の中の税法ですが、いかに自分の世界が小さいかということが分かりました。この機会がなければ、化学や医療、資源、環境,哲学などに興味を持つことはできなかったと思いますし、その分野の本に触れることもなかったでしょう。考え方や知識、教養の幅も広くなりました。最近、太陽光発電関係のお客様が増えていますが、ELPで環境や資源の話、再生エネルギーの話を聴いていたので、歴史や世界の動向をふまえて話ができ共通の話題も増えました。コミュニケーションツールが増えたことを実感しています。

村瀬雅俊先生の未来創成学の講義からもヒントをいただきました。困難にぶつかった時、今まで経験したことのない事態に直面した時、どのようにものを考えるか。一度離れて本質を探るという考え方のアプローチですね。多くの場合、悶々と悩んで諦めたり、他人に愚痴を言って終わっちゃったりします。ですが、時間が経つと自ずと解決することもあると聞いて、仕事だけでなく人生においても、悩みを解決する新しい方法を手に入れた気がします。

粟野 最後にこれから受講される方にメッセージをいただけますか。

受講生 私がここで体験した事を、是非皆さんにも体験していただきたい。異分野の融合によって新たな考え方を身につけ、自分の世界も広がり、掛け算のようなソリューションを生むことができると思っています。仕事ですぐに使える知識ではありませんが、広い意味で人間の豊かさに繋がります。私たちは、仕事で経営者の方と話す機会が多いのですが、経営者はいろいろな勉強をされています。芸術、遊びも含めて、様々な分野についてよくご存知です。そのような経営者に近づくことができます。会話の幅も広がり信頼してもらえるようになります。コンサル業としては、専門の領域のみを扱うプロフェッショナルではなく、分野を越えた知識と教養を持ち、全く新しいソリューションを提供できるプロフェッショナルになれると思います。

粟野 貴重なお話ありがとうございました。修了後も思修館倶楽部を通して長くお付き合いいただきたいと思っています。引き続きよろしくお願いします。

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