第6期受講生インタビュー〈14〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第6期受講生インタビュー〈14〉

2021年12月4日

メーカー 部長

 

粟野:特に印象に残った講義を教えてください。

 

受講生:一番好きだったのは小倉紀蔵先生の『〈第三の生命〉論』ですが、一番衝撃を受けたのは、宮野公樹先生の講義です。

受講生インタビュー

宮野先生の講義では、自己と他者は一緒というような哲学的な話から始まり、ELPの講義を受ける構えについて話を聞きしました。その講義を通して、何かを考える時になぜ自分はこう考えるのだろうとか、他人の発言に対してなぜこのようなことを言うのだろうとか、全てのことに対してなぜ、なぜ、と考え始めました。そうすることで色々なことが深く理解できるようになりました。

その上で小倉先生の講義を聞くことで、日本文化や立ち現れる幸福感について、考えを深め、改めてその良さに気づくことができました。また、実際に書道や生け花を体験して、もっともっと日本文化を知りたくなりました。今まで全然縁がなかったのですが短歌も読んでみようと思って、興味の幅が広がりました。お茶と着付けも習い始めました。

日々、最も活用しているのは、会話の大切さを理解することです。以前は、他人と意見が違うと面倒だと思っていましたが、対話を重ねることによって相手を理解しこちらの言い分も理解してもらう、そんなやりとりが増えました。ドイツとの会議でも丁寧に対話をしてお互い納得した状態で前に進められるようになってきたなと思います。

もう一つ印象に残っているのは、ウスビ・サコ先生です。問題に対する解決の方法がユニークで、深刻に考えてしまいがちなところを異なるアプローチをされているなと。後から考えると、そのアプローチが本質を突いた鋭いアプローチだと思いました。

 

粟野:京都大学ELPの全体のプログラムはいかがでしたか。

 

受講生:ELPでは、普段触れることのなかった様々な分野に触れることができました。例えば、理系の分野です。理系の本はあまり読んだことがありませんでしたが、いずれも興味深い内容ばかりでした。

また、京都という地で日本文化に触れさせていただき、改めて日本っていいなと気付かせてくれました。

全ての分野において「ほんもの」の先生方のお話を聞くことができ、情報の溢れるこの世界で、自分自身で正確に情報を判断できるような基盤、軸ができはじめたと思っています。

 

粟野 これからのキャリア、ご自身の人生にプラスに働いているところを教えてください。

 

受講生:仕事のやり方において深く考えることができ、すべてが満足度の高いものになっています。以前は、今の会社で仕事を定年まで続けてその後どうするかしか考えていませんでした。しかし、他の可能性についても考え始めました。定年後、もしくは現在の仕事と並行して、ELPで学んだことを活かして何かできたらいいなと思っています。日本文化の良さを外国人に伝えることもできると思っています。

 

粟野 面白そうですね。ぜひ活動を始められたら教えてください。

それでは、これからの受講生へのメッセージをお願いします。

 

受講生:この1年で考え方、興味の範囲が全然変わりましたし、他の人の意見もどんどん受け入れられるようになり、思考の幅がすごく広がってきたと思います。私にとってELPは本当にかけがえのない経験でしたので、もし迷っている方がいらしたら、迷わずにぜひ飛び込んでみてください。

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