第2期受講生インタビュー④ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第2期受講生インタビュー④

ELPs受講生Interview 2016年7月2日
メーカー 管理職

粟野  ELPで特に印象に残った講義を教えていただけますか。
受講生 どれも印象には残っていますが、特にと言われると4つあります。一つは、山極先生の人類進化論、ゴリラの話です。次に土佐先生のアートのお話。それから前先生の環境エネルギー。そして、千玄室先生の茶道です。
粟野 具体的にどういったところが印象に残っていますでしょうか。
受講生 まず山極先生の講義について、ゴリラの話そのものも非常に興味深かったのですが、何よりも今まで我々がおかしいな、不思議だなと思っていたことが、辿っていくと生物学的なところにまで行き着くことです。例えば、人と会話する時に対面して顔を合わせますが、その時の距離感が大事で、近くで話すと白目の動きで相手の心理を理解することができます。また組織の規模、人数に合わせたコミュニケーションの取り方など、日頃感じている問題の根本がそこにあったという気付きがありました。
土佐先生の講義では、時代の変化をアートで捉えること、アートは意外なもの同士が繋がって新しいものが生まれることが分かりました。また、土佐先生が、長い歴史を持つ京都と繋がっている感覚があるからこそ、自分自身の軸が見つけられたというお話しが興味深かったです。私自身、今まで生きている中で過去との繋がりを意識できていませんでしたが、これからは繋いでいかなくてはいけないと思いました。
前先生はすごくエネルギッシュで、先生の姿を見ていると、一見解決できそうにないことも何とかなりそうな気がしてきました。やはり何事もチャレンジですね。また知識がないと発想ができないので、一生勉強ということ。多くの実績を持たれている前先生がそうおっしゃっていることがすごく印象的でした。
千先生の講義について、私も茶道のことは全然分からなくて、作法や決まりなど堅苦しい印象を持っていました。しかし、茶道は「お茶でも一杯どうですか?」と分け隔てなく人と人を繋ぐ場を作ります。また先生のお人柄から人を包み込んでくれる懐の深さを感じました。
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粟野 そのような学びは、お仕事でどのように生かすことができますか。
受講生 なかなかすぐには難しいと思います(笑)ただ、今回の学びを通じて、どんな問題でも考え抜くことが大事だということを学びました。世の中には知らないことが沢山あります。またどこでどんな繋がりが出てくるかも分かりません。今回学んだことをきっかけに、いろいろなことに興味を持つようにしたいです。
それともう一つ、講師の先生方は、専門分野は勿論ですが、それ以外の分野も幅広くご存知です。私自身も軸を持って、その周りの幅も広げたいと思っています。
粟野 先ほど山極先生のお話で、会話する時の人との距離感の話をおっしゃっていましたが、それはお仕事で生かされているのでしょうか。
受講生 はい。早速、会議の規模を小さくして距離を縮めるようにしました。以前も何度かやったことはありましたが、科学的な裏付けを聞いたことで確信が持てました。
粟野 これからELPに新たに参加される受講生の皆さんにメッセージをいただけますか。
受講生 普段仕事をしていると、このような講義はなかなか経験できません。この3カ月はとても凝縮されていて、一回の講義で理解するのは大変ですが(笑)その週に講義レポートがあるのでもう一度講義を反芻できます。自分の中でもう一度繰り返すことはすごく大事ですね。
それと、京都は私もあまり来ることがなかったのですが、講義が終わって鴨川沿いを歩いて帰ったりしました(笑)景色も美しく、川辺で楽器を弾く人もいたりして、自由な雰囲気で気持ちが解放されました。その雰囲気からも何か新しいことを得たいという気持ちも生まれました。皆さんには、是非ともお勧めしたいと思っています。
粟野 貴重なお話ありがとうございました。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
 
 

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