第5期受講生インタビュー〈17〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第5期受講生インタビュー〈17〉

2019年12月7日 保険会社 課長

 

粟野:特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:土井隆雄先生の『有人宇宙活動』の講義です。宇宙は地球で解決できない課題を解決できるかもしれない、という言葉が印象的でした。500万年前、人類はジャングルからサバンナに出て適応した。そこが人類の変化の転換期となった。宇宙への進出もこれから人類が新しく変わる転換期になるかもしれない。そう教えていただいた時に色々なことが繋がった気がしました。宇宙という大きな視野というのは ELP でしか勉強できないことだと思います。しかも土井先生は実際に宇宙に行ってらっしゃるので、そのリアリティが直接伝わってきました。

最初の宮野公樹先生の講義も心に残っています。自分自身に問うて自分自身の中から答えを見つける、これが学問の学びだと、そして自分自身を知る覚悟であると。ELPで何を学ぶかは自分自身で考え、見つけないといけないことが分かりました。

また、川上浩司先生の医療ビッグデータの話やカール・ベッカー先生の死生学、また大嶌幸一郎先生の有機合成化学の講義も印象的で考えさせられました。

粟野:プログラム全体としてはいかがでしたか?

受講生:ELPの学びを通して「リアリティ」を強く感じました。妙心寺での坐禅体験や、池坊専好先生の講義でのいけばな体験、また樂直入先生の講義で実際に樂美術館に行くというリアリティがありました。そして、それぞれの先生から直接お話をお聴きして学ぶ、この体と耳が一致することでより理解を深めることができました。

以前ビジネススクールで学んだことがあるのですが、ELPではMBAとは異なる気づきを得ることができました。特に日本文化が日本人に与える影響はELPでしか感じられないと思います。これがELPの強い特徴だと思いました。

粟野:ELPでの経験を、お仕事やこれからのキャリアにどのように活かせそうですか。

受講生:今の仕事には、間接的に大きな影響を受けています。例えば、日本文化とは何かと問うこと、お花もお茶も禅も、ひとつひとつ真剣に向き合う経験をすることで、今まで自分自身に向き合うことができていたか、部下に対して向き合っていたか、上司に対して向き合っていたのかを考えさせられました。これは、守破離と同じで、守って、破って、失敗を繰り返しながら、向き合い方を考えながら自分のやり方を見つけることだと。それが、仕事や人生に活かすことができるきっかけになると思っています。これからどうこのきっかけを膨らませていけるかが大切だと思っています。

粟野:最後に、これから参加される方へのメッセージをお願いします。

受講生:ELPの学びというのは、自分のビジネスにどう繋げるかと考えてしまうと面白くないんだろうと思います。そうではなく、大きな視点で環境問題や地球の課題を考える機会です。今までの自分の視野、世界を広げて、更に視点を上げてくれます。その場で理解して終わりではなくてリアリティを感じる場があるので、何を学び、何を次に繋げられるのか、そのような視点で授業を受けるとより充実すると思います。

 

 

  • Document request

    プログラムの受講に関するお問い合わせ、
    資料請求はお気軽にご連絡ください。

  • Mail magazine

    最新情報のお知らせや無料イベントのご案内をしております。ご興味のある方は是非、ご登録ください。

  • Contact

    ご相談やご質問など、お気軽にお問い合わせください。